広島の8月
2007-08-05
「夕凪の街 桜の国」(2007年/日本)いよいよ,Kさん,やえさんと一緒に行ってまいりました。
静かで透明な映画・・・原作もそうですが,声高に「原爆反対」を訴えるのではなく,淡々と物語は進んでいく。
直接的に,8月6日の映像が差し込まれる訳でもない。
その代わり,映されるのは「原爆の絵」
NHK広島放送局(?)が,被爆者の方から「原爆の絵」を募集していて,毎年この時期に特番が組まれたりするのですが,絵心がある訳でもない,今はもう高齢となった方が絵筆を取って,あの日の記憶を描いた一枚一枚は,時には写真やフィルムより,リアルに迫るものがあっって・・・
この映画で使われたのも,そのうちの一枚だったのでしょうか。
麻生久美子さんの透明感のある皆実,よかったです。本当に,昭和30年代の女性の雰囲気がしました。
そして,田中麗奈さんの七波。ほんまガラッパチなんじゃけん!
いい表情をする女優さんですよねえ。ラストはもちろん,東子ちゃんに「こういうところ来るの?」と聞いて,「たまに」と答えられてしまった時の微妙な表情が!
そして,実は私,子どもの頃の京ちゃんの可愛さにやられてしまいました。私が引き取って育てたい(笑)
それにしても,姉弟で使う方言が違うのは,切ないなあ。
さて,原作者のこうの史代さんも,「映画になったらそれは監督のもの」とおっしゃっておられるし,原作と映画は別の作品だと思いますが,3人とも声をそろえて言ったのは,
「旭の京ちゃんへのプロポーズシーンは,原作の方がよかった!!」
それと,私が一番,「映画はどう描くのかなあ・・」と思っていたのは,皆実の死の床のシーン。
原作は,皆実一人称で,皆実が見ている話なので,彼女の目が(おそらく)見えなくなってしまってからは,コマには何も描かれない。
続くのは彼女のモノローグの文字だけで,病床の彼女の姿は出てこない。
けど,おそらくは,髪の毛が抜けて,体も紫斑だらけになってしまっているであろう彼女の悲惨な姿を,読者は思いやるのだけど・・・
あれは,やはり漫画という表現方法でこそ可能だったのかもしれません。
ところで,映画の墓地のシーンに,いっぱい立っていた色とりどりのド派手な盆灯篭,これは県外の人には驚かれるらしいですが,私の実家でも広島市内でも,お盆の頃にはスーパーはおろか,コンビニでまで売っているものなので,小さい頃からなんの疑問にも思ってませんでした。(あ,小さい頃には,コンビニなんかなかったですが(^^;)
まさか,県西部の地域限定ものだったとは,随分大きくなるまで知らなかった。
浄土真宗の安芸門徒の風習だそうですね。
ゴミになるし,最近は境内で燃やすことも出来ないので,禁止するお寺もあるそうですが・・・。

さて,映画の後,せっかくなので平和公園へお参りに。明日の式典を前に,準備が進められておりました。
それにしても暑い!鳩も煮えるわ!
そんな猛暑の中,平和祈念館からダークスーツの集団が出てきたので,「暑そう〜」と思って見てたら,そのダークスーツに囲まれて河野洋平氏がおられました。
去年は,サンフレッチェの監督(ショスタコビッチじゃなくて・・・)に遭遇しましたっけ。
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