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芸もの

きのね〈下〉 (新潮文庫)「きのね」(上・下)(宮尾登美子/新潮文庫)
日本伝統芸能ものを,時々好んで読みます。自分の国の伝統文化でありながら,それはあまりに別世界。
これは,名門歌舞伎役者の所帯へ奉公にあがった女性の昭和一代記。
18歳で梨園の跡取り息子付きの女中になり,「坊ちゃま」に仕えて仕えて,戦中戦後の生活苦や食糧難も,そういう面にはまるで我関せずの「坊ちゃま」を影でずーっと支え続けて着る物食べる物を捻出して,自分は常に一歩引いて,「坊ちゃま」が浮気しようと結婚しようと暴力を振るおうと,ただひたすらに,つき従う女の一生。
明治大正生まれの女性って,こんな人多かったのかなあ・・・。
それとも,そこまで「坊ちゃん」に惚れてたの?いえ,坊ちゃんの「芸」に惚れていたの?なんとなく,後者であってくれると,まだ納得いく気がします。
ところで,これは,第十一代市川団十郎とその夫人をモデルにした小説だそうで,読んでるうちに,この癇癪持ちの「坊ちゃん」が出るたび,今の「海老ゾー」の顔が浮かんで仕方なかったです。

紅匂ふ (1) Be・Loveコミックス「紅匂ふ」(1)~(4)(大和和紀/講談社)
やえさんのブロクで拝見して,面白そうだなあ,と思って読んでみました。
祇園で「百年に一人」と言われるまでになった,舞妓・咲也の芸の日々。
頑張り屋の咲也。幼児の頃に置屋に幼女に行き,6歳の6月6日から芸事を習い,厳しい修業に耐え,中卒でプロとしてお座敷に。昭和の高度成長期くらいまでは,祇園にはまだまだこんな舞妓・芸妓さんがいたんでしょうか。
丁寧で美しい絵柄と,はんなりした京都弁が,非日常の祇園の世界を見せてくれます。

原案とされる「芸子峰子の花いくさ」も,試しに読んでみましたが・・・こちらはちょっと・・・うーん,作者が鼻持ちならないというか,えげつないというか。本当はこれくらいのキャラクターじゃないと,祇園で生き抜いてはいけないの?悪役とされてる長女にも,充分負けていないような気が。
うーん。ノンフィクションものとしても,「きのね」とはかなり品格が劣ります。
エピソード自体は,かなりマンガでも使われているのに,だから,語ってる話は同じはずなのに,咲也ちゃんのけなげさが全然感じられず。
「舞妓さんは天使。邪心も汚れもない天の子ども」(これは大和和紀さんのオリジナル部分?)というのが,このマンガの真骨頂だったのに。
実は私は,「あさきゆめみし」については,かなりの部分が,大和和紀ではなくて「田辺聖子の新源氏物語」じゃないだろうかと思っているのですが(いや,大元は紫式部なんでしょうが・・・),これについては,あの原案をこのマンガに昇華した大和和紀さんの手腕に一票です。

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あさきゆめみしあさきゆめみしは、大和和紀の少女漫画。『源氏物語』を漫画化したもの。月刊『mimi』(講談社)に1979年から連載され、のち『mimi Excellent』に移って1993年に完結した。単行本(全13巻)が出され、文庫(全7巻)化もされた。大型本、イラスト集、ポストカ

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