ぼんやり帖

ぼんやりと過ぎていく日々の見たもの聞いたもの読んだものを,書き留めておこうかなあという備忘録。

ベルばらモード

忙しさにかまけ,すっかりほったらかしになってました。
それなりに本も,映画も見ているのですが,感想が追いつかない・・・。
しかし,とりあえずこの2つだけは書いておかないと!
なぜならば,何を隠そう(隠れてない?)私はベルばら者なので〜!

M.A.「マリー・アントワネット」(1/27(土)@博多座)
久しぶりに見る大型ミュージカル。
しかし,間抜けなこと(博多駅から逆方向の地下鉄に乗った)をして遅れてしまい,前半5分ほど見逃して残念。
かろうじて山口祐一郎さんがキャストにいる事を把握していたくらいで,予備知識ほぼゼロで見ましたが,見ているうちに四半世紀前(!)に読んだ遠藤周作の小説「王妃マリー・アントワネット」の記憶が・・・。あの頃読んだものって本当に忘れないねえ。ベルばらに浮かされていた当時の私が,新聞広告を見てわざわざ書店に注文して取り寄せた本でした。(子どものお小遣いでは,ハードカバー上中下巻は高い買い物だった〜。)でも,当時はあんまり面白いと思わなかったっけ。オスカル様が出ないんだもん。
山口さんのカリオストロという役は,マリー・アントワネットとマルグリットという,同時代に生まれながら全く違う世界に住む二人のMを一つ上の次元から眺める人外の存在・・・なのでしょうが,そういう,歴史に翻弄される人間を客観的に見つめるもう一つの視点が物語りに必要だったんなら,それは,修道女アニエスじゃいけなかったのかしら?
今の私には,遠藤周作さんがクリスチャンだった,という知識があるのでそう思うのかなあ?(実際,小説の方では,アニエスが作者の代弁者のような役割です。)
それだけ,土居裕子さんが素晴らしかったというのもありますが。(いえ,「山口さんの役って,いてもいなくてもストーリには関係ないじゃん!」とは口が裂けても!)

マリー「マリー・アントワネット」(2006年/アメリカ)
予告編は,ポップでガーリッシュでおいしそうで,結構好きでした。
本編も軽い!少なくとも,歴史ものではないし,そういう狙いでもないのでしょう。
その浪費癖と享楽的な生活が民衆の怒りを買い,フランス革命勃発の一因となったフランス王妃・・・けど,その素顔は,素直で寂しがりやの普通の女の子だったの・・・って切り口は,アメリカ人にはいざ知らず,ベルばらという文化的土壌(!)のある日本では,そんなに目新しくもなんともないような・・・。それとも,私がベルばら者なのでそう思うだけ?でも,ベルばらくらいになると,もはや日本人のコンセンサスの様な気が・・・。あ,言っておきますと,ベルバラではなくベルばらですのよ。念のため。
それにしても,本当に「民衆」というものが一切出てこない。おとぎ話の様な宮殿での生活と,これまた楽園のようなトリアノンでのエセ農民生活。王妃が収穫する前に,召使(首から下の映像で顔が出ない。)が鶏小屋の糞で汚れた卵をキレイに拭いておく・・・というシーンが象徴的でした。
だからこそ,あそこで終わるしかなかったんだろうなー。
アントワネット役のキルスティン・ダンストはキュートでした。スパイダー・マンの超可愛くないヒロインより,よっぽど良かったです。

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