見た映画その2
2006-12-31
「トンマッコルへようこそ」(2005年/韓国)朝鮮戦争のさなか、山奥深くにひっそりと小さな村があった。その名はトンマッコル。社会から隔絶され、争いを知らず、笑顔と平和があふれる純粋な場所―そんな奇跡的な村に、敵対する3つの軍の兵士たちが偶然迷い込む。
時代も国もどこか分からないような農耕中心のユートピアの村の雰囲気が「宮崎アニメに出てきそうだなー。」と思いながら見てましたが,なるほど,音楽が久石譲さんだったのね〜。
その村に,朝鮮戦争の戦列からはぐれたor脱走した米朝韓の兵士達が迷い込む訳ですが,興味深かったのは,人間味のあるグループの方が人民軍(北)で,規律正しい軍人のグループの方が韓国軍(南)という人物描写。私はしばらく,逆だと思ってみてました。韓国って複雑だ・・・。それでもって,米軍がそりゃもうクソミソな扱いです(笑)
・・・と,うがった見方はともかく,映像が美しい映画でした。無機質にならない程度にCGが使ってあって,それがファンタジックな効果を出してます。
そして,コメディ?ファンタジー?と思いきや,これは実は戦争映画なのですね・・・。ラストに明かされる花一輪の謎。ずっと止めておきたかった時間。
それとあと,イノシシの丸焼きが食べたくなります(笑)
「時をかける少女」(2006年)「時をかける少女」というと,「原田知世,ラベンダー,ケン・ソゴル」という単語が浮かぶ世代です。なんで今頃アニメ化なんだろう?と思ってたら,内容は全く違うものだったのね。タイム・リープという共通のガジェットを使った青春SFの快作でした。
まず,アニメーションとして爽快です。アニメでしか見せられない躍動感というか飛翔感というか。そうそう,こういうのが見たかったの!気持ちいい〜。
そして,丁寧な風景描写。炎天下の校庭,放課後の教室,夕暮れの河川敷,家族が出かけて誰もいないシンとした昼下がりの我が家・・・宮崎アニメの後継者たちは,ちゃんとここにいるんじゃん・・・と思ったりしました。(別に制作はジブリじゃないみたいだし,スタッフもどんな人かは知らないので的外れかもですが。「ゲド戦記」と比べてしまうからか・・・。)
SFとしても,タイムトラベルもののツボを抑えてて楽しかったし,ヒロインも憎めず可愛かったなあ。それと,タイプの違う男子キャラが2名出てくるのですが,少女マンガ的にかっこよく,久しぶりに二次元の男子をいいなあ,と思ったよ(笑)
そして,さりげなく挿入される本家「時をかける少女」へのオマージュ。
なにより,このアニメが成功しているのは,物語の季節を夏にした事だと思います。二度とはない17歳の夏。そして,夏が終わる時が,物語の終わる時なんだよね。
「太陽」(2005年/ロシア)イッセー尾形さんが昭和天皇を演じる?あの「一人芝居」みたいなの?・・・と思って見に行きましたが,ロシア映画でしたか!
まあそうよね,いくらなんでも日本じゃ撮れないか・・・。
しかし,外国人が見た日本というかなんというか,「これは少なくとも日本じゃないなー。どこか知らない架空の国じゃ。」という印象。
終戦から人間宣言までの昭和天皇を描く,という事で,もっとドキュメンタリーっぽい映画かと思ってましたが,芸術的なんかと思えば妙にコメディっぽかったり,でもなんせあまりに淡々としすぎて,睡魔が・・・「ロシア映画」と思うからか?
とはいえ,さすがにイッセー尾形さんの形態模写は見事。平成も早19年になって,だんだん昭和天皇の記憶が朧になってきていますが(今年の新成人とかにとっては,もはや「歴史上の人物」なんだろうな。),「ああ,こんな風貌の方だったよな。」と思い起こしました。
しきりに口元をモゴモゴさせる演技をしておられましたが,以前,昭和天皇関係の本で,「終戦間際の昭和天皇は,ストレスからか頻繁に口をモゴモゴさせる癖を出して,皇后や侍従を心配させていた。」って読んだなあ・・・。
ところで,別に私は皇室マニアではないですが,今の天皇皇后両陛下と浩宮殿下は,かなりの人格者だと思います。あの克己心は並大抵ではないよ。(アキシノノミヤはちょっとどーかと思いますが・・・。)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bonyaricho.blog69.fc2.com/tb.php/124-c45fe8d4
